【WBC2017】台湾代表の出場選手を紹介する。
<p><img class="hatena-fotolife" title="f:id:takegatari:20170127220904p:plain" src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/takegatari/20170127/20170127220904.png" alt="f:id:takegatari:20170127220904p:plain" width="456" /></p>
3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。
ここでは出場選手の成績や特徴などをまとめています。
今回は、プールAで韓国らと争う台湾です。
目次
台湾プロ野球について
台湾プロ野球の名称は中華職業棒球大恥盟で1990年に発足した。
チーム数は5球団あり、各球団は親会社の変更などに伴い名称を度々変えている。
試合数や方式などは年によって変わるが、2009年以降は年間120試合(40回総当たり)、前後期各60試合ずつとなっている。
リーグ発足時より、指名打者制を採用している。
以下に紹介する選手らの成績からもわかるがかなりの打高投低のリーグとなっている。
WBCでの戦績
2006年:1次リーグ敗退
2009年:第1ラウンド敗退
2013年:第2ラウンド敗退
注目選手紹介
各選手の紹介は次の通りです。
・選手名
・成績
・所属
・ポジション
・主な国際大会出場歴
・特徴
投手
潘威倫(パン・ウェイルン)
潘威倫(パン・ウェイルン)
13登板 5勝2敗 防御率3.32 52.1回 23三振 WHIP1.51
先発/右投右打
アテネ五輪、北京五輪、2006年・2013年WBC、プレミア12
台湾球界を代表する先発右腕で歴代1位の271登板、129勝を挙げている。
スリークォーターから最速152km/h、常時140km/h前後の直球にツーシーム、カットボール、スライダー、チェンジアップを投じる。
陳冠宇(チェン・グァンユウ)
7登板 1勝4敗 防御率4.01 24.2回 23三振 WHIP1.42
千葉ロッテ
先発/左投左打
プレミア12
スリークォーターから最速147km/hの直球とカーブ・スライダー・シュート・フォーク・チェンジアップを投じる。
台湾ではエースとなるであろう投手。
郭俊鱗(グォ・ジュンリン)
12登板 0勝3敗 防御率8.46 22.1回 20三振 WHIP1.70
先発/右投右打
プレミア12
最速153km/hの直球とチェンジアップ・スライダー・カーブ・シンカーを投じる。
宋家豪(ソン・ジャーハオ)
(2軍)15登板 6勝3敗 防御率2.44 62.2回 42三振
先発リリーフ/右投右打
プレミア12
最速151km/hの直球とスライダー・カーブ・チェンジアップを投じる。
昨シーズンから楽天で育成選手としてプレーしている。
江少慶(ジャン・シャオチン)
(1A)27登板 8勝12敗 防御率3.96 152.1回 92三振
クリーブランドインディアンズ傘下
先発/右投右打
最速154km/hの直球にシンカー・チェンジアップ・カーブを投じる。
王鏡銘(ワン・ジンミン)
44登板 2勝3敗6S 防御率3.49 49回 39三振 WHIP1.51
リリーフ/右投右打
2013年WBC、プレミア12
羅国華(ルォ・グォファ)
(1A)25登板 0勝2敗3S 防御率2.60 45回 42三振
リリーフ/
陳鴻文(チェン・ホンウェン)
53登板 9勝2敗15S 防御率4.87 61回 58三振 WHIP1.36
中信兄弟
2009年・2013年WBC、プレミア12
クローザー/右投右打
スリークォーターから最速158km/hの速球とスライダー・チェンジアップ・フォークボールを投じる。
2013年のWBCでの日本戦では9回2アウトから井端に同点タイムリーを打たれた投手。
野手
鄭達鴻(ジェン・ダーホン)
.271 0本 35打点 4盗塁 OPS.673
中信ブラザーズ
捕手/右投
36歳のベテラン捕手で通算1026安打を放っている。
蔣智賢(チェン・チーシェン)
.402 30本 104打点 2盗塁 OPS1.193
中信ブラザーズ
2009年WBC、プレミア12
台湾球界屈指の強打者。2005年から2014年までメジャー傘下でプレーしていてがメジャーデビューはならなかった。
一昨年は独立リーグの四国に前期シーズンのみ所属し、.打率リーグトップの.347、本塁打7本を記録した。
林智勝(リン・ジーシェン)
.337 34本 107打点 8盗塁 OPS1.068
中信ブラザーズ
これまでMVP1度、本塁打王3度、打点王1度獲得している台湾球界を代表する強打者。
林益全(リン・イーチュエン)
.350 17本 81打点 1盗塁 OPS.946
一塁手/右投左打
2009年・2013年WBC、プレミア12
これまでMVP3回、打撃タイトルもすべて獲得したことがあるなど台湾球界を代表する強打者。
リーグ歴代最高の二塁打と打点記録を保持している。
陳ユン基(チェン・ヨンジー)
.327 20本 95打点 11盗塁 OPS.913
2009年、2010年はメジャー傘下でもプレーした。
王勝偉(ワン・シェンウェイ)
.300 5本 53打点 4盗塁 OPS.784
中信ブラザーズ
遊撃手/右投右打
2009年WBC
俊足と守備力が持ち味でこれまで盗塁王を3度、ゴールデングラブ賞を4度獲得している。
張正偉
.342 4本 48打点 5盗塁 OPS.832
中信ブラザーズ
外野手/左投左打
リーグ記録の打席数、打数、三塁打記録を保持している。
胡金龍
.373 10本 55打点 10盗塁 OPS.959
外野手/右投右打
2006年WBC
台湾出身初のメジャー内野手として2007年から2011年までメジャーでのプレー経験があり、通算136試合に出場し35安打を放った。
メジャーではショートやセカンドでプレーしていたが、肩の故障により外野手に転向した。
林哲シェン
.345 22本 79打点 12盗塁 OPS1.004
外野手/右投右打
2009年、2013年WBC
2012年にレッドソックスで9試合に出場し3安打した実績を持つ。
2014年には投手に転向し最速153km/hを記録した。
2015年は独立リーグの高知へ外野手として入団し、前期シーズンをプレーした。
高國輝
.286 34本 104打点 6盗塁 OPS.985
外野手/右投右打
北京五輪、プレミア12
昨シーズンまで3年連続本塁打王。
特に2015年シーズンはリーグ記録の39本塁打を記録した。
張志豪
.322 17本 70打点 7盗塁 OPS.978
中信ブラザーズ
外野手/右投左打
台湾リーグ記録の通算で54本の三塁打を放っている。
昨シーズンは打撃3部門でキャリアハイを記録するなど、成長著しい選手。
戦力分析
台湾プロ野球のチームの内、ラミゴが選手の派遣を拒否したため、先日の日本との強化試合で大活躍した4割打者の王柏優らが出場しない。それでももう一人の4割打者のチェンなど球界屈指の強打者が出場するため、打線は非常に強力。
一方投手陣は手薄な感が否めないため、日本プレーするチェンや郭らの好投に期待したい。
台湾の所属するプールAは韓国、オランダ、イスラエルといずれもメジャーリーガーを要する国々と争うことになり1次リーグ突破は厳しい状況だ。