【WBC2017】ベネズエラ代表の出場選手を紹介する。

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第4回WBCに出場する注目選手の成績や特徴などをまとめています。

今回は野球強豪国の一つでメジャーリーガーも多数輩出するベネズエラです。

 

 目次

WBCでの戦績

2006年:二次リーグ敗退

2009年:ベスト4

2013年:一次ラウンド敗退

注目選手紹介

各選手の紹介は次の通りです。

・選手名
・成績
・所属(2016年/通算)
・ポジション/投打
・主要国際大会出場歴
・特徴

先発

フェリックス・ヘルナンデス

25登板 11勝8敗 防御率3.82 153.1回 122三振 WHIP1.32
通算
359登板 154勝109敗 防御率3.16 WHIP1.18
先発/右投右打
2009年WBC
8年連続2桁勝利、200投球回をクリアしている”キング”の愛称で知られるマリナーズのエースでありベネズエラのエース。
昨シーズンは故障もあり、また与四球率もキャリアワーストを記録するなど近年では事故最低の成績に終わった。
145km/h前後のシンカーと140km/h前後のチェンジアップを中心に速球・カーブ・スライダーを投じる。

マーティン・ペレス

33登板 10勝11敗 防御率4.39 198.2回 103三振 WHIP1.41
通算
87登板 28勝30敗 防御率4.29 WHIP1.41
テキサス・レンジャース
先発/左投左打
昨シーズンは初の規定投球回に到達するも、四球はリーグワーストタイの76、三振率も非常に低く、内容はよいとはいえない成績。
150km/h前後の速球に決め球と用いることの多いチェンジアップとカーブ・スライダーを投げる。

エドゥアルド・ロドリゲス

20登板 3勝7敗 防御率4.71 107回 100三振 WHIP1.30
通算
41登板 13勝13敗 防御率4.25 WHIP1.29
先発/左投左打
将来のエースとして期待されるメジャー2年目の若手投手。
150km/h前後の速球にチェンジアップ・スライダーを投じる。
※予備投手枠

ジョーリス・チャシーン

34登板 6勝8敗 防御率4.81 144回 199三振 WHIP1.44
通算
163登板 46勝57敗 防御率3.94 WHIP1.35
サンディエゴ・パドレス
先発リリーフ/右投右打
2013年WBC
2度2桁勝利の経験があり、昨シーズンは先発を中心にリリーフもこなした。
約145km/h前後の速球にスライダー・カッター・カーブ・チェンジアップと多彩な球種を投じる。

ヤスメイロ・ペティット

36登板 3勝5敗1S 防御率4.50 62回 49三振 WHIP1.32
通算
197登板 23勝32敗2S 防御率4.58 WHIP1.28
リリーフ先発/右投右打
2014年のジャイアンツ時代に、メジャー記録を更新する46打者連続アウトの記録を持つ。
制球力が良く、どちらかというと打たせて取るタイプ。
140km/h前後の速球にスライダー・カーブ・チェンジアップを投じる。

リリーフ

ヘクター・ロンドン

54登板 2勝3敗18S 防御率3.53 51回 58三振 WHIP0.98
通算
235登板 14勝12敗77S 防御率2.97 WHIP1.10
リリーフ/右投右打
2014年からカブスのクローザーを務めていた投手で、昨年途中にチャップマンが移籍後はセットアッパーに転向した。
コントロールが非常に良い投手で、150km/h中盤から後半の速球に決め球のスライダーを投じる。ほとんど投げないが、チェンジアップ、シンカー、ナックルカーブもある。
※予備投手枠

ブルース・ロンドン

37登板 5勝2敗 防御率2.97 36.1回 45三振 WHIP0.96
通算
102登板 7勝4敗6s 防御率4.03 WHIP1.29
リリーフ/右投右打
最速101マイル(約163km/h)を記録するメジャー屈指の剛腕リリーバー。
昨シーズンまでは安定感に欠ける投球であったが、昨シーズンは登板数は多くないながらも安定感のあるピッチングを披露した。
常時150km/h後半を記録するフォーシームに決め球のスライダーを投じる。チェンジアップを投げることもある。

ジーンマー・ゴメス

70登板 3勝5敗37S 防御率4.85 68.2回 47三振 WHIP1.46
通算
255登板 24勝26敗38S 防御率4.26 WHIP1.41
クローザー/右投右打
昨シーズンははじめてクローザーに定着したが、投球内容は褒められたものではなかった。
145km/h前後のシンカーを中心にチェンジアップ・スライダーなどを投げて打たせて取る投球スタイル。

エドゥブレイ・ラモス

42登板 1勝3敗 防御率3.83 40回 40三振 WHIP1.18
リリーフ/右投右打
昨シーズンメジャーデビューした投手。
150km/h中盤~後半のフォーシームに決め球のスライダー、カーブ・チェンジアップを投じる。

デオリス・グエラ

44登板 3勝0敗 防御率3.21 53.1回 36三振 WHIP1.11
通算
54登板 5勝0敗 防御率3.99 WHIP1.26 
リリーフ/右投右打
安定したコントロールが持ち味で、打たせて取るピッチングスタイル。
145km/h前後のフォーシームにチェンジアップが決め球。カーブも投げる。

ホセ・アルバレス

64登板 1勝3敗 防御率3.45 57.1回 51三振 WHIP1.50
通算
144登板 6勝11敗 防御率4.01 WHIP1.38
ロサンゼルス・エンジェルス
リリーフ/左投左打
145km/h前後の速球にスライダー・チェンジアップが中心。カーブも投げる。

フランクリン・モラレス

5登板 0勝1敗 防御率9.00 4回 2三振 WHIP1.25
通算
305登板 23勝30敗11S 防御率4.56 WHIP1.44
FA
リリーフ/左投左打
2015年は67試合に登板するも、昨シーズンはケガに苦しむシーズンとなった。
2015年は最速100マイル(約161km/h)、平均92.1マイルを記録するも、昨シーズンは最速でも92.3マイル(約148km/h)と球速の低下が顕著だった。
変化球はチェンジアップ・カーブ・スライダーを投じる。
※予備投手枠

ロベルト・スアレス

58登板 2勝6敗1S 防御率3.19 WHIP1.25
リリーフ/右投右打
メキシカンリーグでプレーしていたところをソフトバンクに見いだされ入団。1年目から好成績を収めた。
CSで161km/hをマークしたフォーシームを勝負球としても多投し、その他にフォークやスライダーを投げる。

クローザー

フランシスコ・ロドリゲス

61登板 3勝4敗44S 58.1回 52三振 防御率3.24 WHIP1.13
通算
920登板 50勝48敗430S 防御率2.73 WHIP1.14
クローザー/右投右打
2006年・2009年・2013年WBC
シーズン最多セーブ記録62を持ち、三振を量産する投球スタイルからK-RODの名で知られる大投手。
おそらく、代表のクローザーを務めるだろう。
近年は投球スタイルを変え、奪三振率が減る一方、制球力が向上した。
140km/hに満たないチェンジアップを主体に145km/h前後の速球を見せる投球。カーブも投じる。

捕手

サルバドール・ペレス

.247 22本 64打点 OPS.626
通算
.272 696安打 87本 343打点 OPS.734
捕手/右投右打
2013年WBC
メジャーを代表するキャッチャーの一人。
守備面での貢献が非常に高く、強肩。昨シーズンの盗塁阻止率はリーグトップだった。打撃面では一発を打つ力はあるが、四球が極端に少なく出塁率は低い。

ロビンソン・チリーノス

.224 9本 8打点 3盗塁 OPS.797
通算
.254 487安打 39本 218打点 OPS.675
テキサス・レンジャース
捕手/右投右打
低打率ながら、捕手としては長打力がある。守備面では平均的な評価を得ている。

内野手

ミゲル・カブレラ

.316 38本 108打点 OPS.956
通算
.321 2519安打 446本 1553打点 OPS.961
デトロイト・タイガース
一塁手三塁手/右投右打
2006年、2009年、2013年WBC
メジャーを代表する強打者で2012年にはMLBでは45年ぶりの三冠王となった。
毎年安定してハイレベルな成績を残している。
仮に今引退しても、即殿堂入りするであろうといわれている。

ホセ・アルトゥ―べ

.338 24本 96打点 30盗塁  OPS.928 
通算
.311 1046安打 60本 199盗塁 OPS.790
ヒューストンアストロズ
二塁手/右投右打
首位打者2回のメジャーを代表する安打製造機。3年連続200安打、最多安打を記録している。
小柄で身長は170㎝にも満たないが、年々長打力も上がっており昨シーズンはリーグ2位のOPSを記録した。

ヤンガービズ・ソラーテ

.286 15本 71打点 1盗塁 OPS.808
通算
.271 39本 182打点  OPS.751
サンディエゴ・パドレス
二塁手三塁手/右投両打

マーティン・プラド

.305 8本 75打点 2盗塁 OPS.776
通算
.293 1402安打 95本 564打点 OPS.766
マイアミ・マーリンズ
三塁手二塁手/右投右打
2013年WBC
コンタクトのうまい選手で、三振が少なく、つなぎ役として機能する選手。
HRは少ないが二塁打の多い巧打者。

ハーマン・ペレス

.272 13本 56打点 34盗塁 OPS.730
通算
.255 189安打 14本 82打点 OPS.652
三塁手/右投右打
打撃面では俊足で一発を打つ力もある。
守備面では昨シーズン内外野全ポジションを守ったユーティリティプレイヤーで、本職である三塁手の守備は評価が高い。

アルシデス・エスコバー

.261 7本 55打点 17盗塁 OPS.642
通算
.262 1105安打 31本 162盗塁 OPS.642
遊撃手/右投右打
チームでは1番を務める俊足の打者。
ケガに強くメジャー定着した2010年以降、ほぼシーズン通してプレーしており昨シーズンは全試合出場した。
打撃面では早打ちで四球が少なく出塁率が低く、昨シーズンは3割にも満たなかった。

外野手

 エンダー・インシアーテ

.291 3本 29打点 16盗塁 OPS.732
通算
.292 427安打 13本 56盗塁 OPS.722
外野手(主に中堅手
メジャー3年目の若手選手。三振が少なく、平均以上の出塁率を記録する。
外野守備はメジャートップクラスで、昨シーズンはゴールデングラブ賞を初受賞した。

オデュベル・ヘレーラ

.286 15本 49打点 25盗塁 OPS.781

通算

.291 314安打 23本 41盗塁 OPS.773

フィラデルフィア・フィリーズ

外野手(中堅手)/右投右打

一昨年メジャーデビューし、昨シーズンはオールスターに初選出された。

中堅手の守備も2015年はUZRが9.9を記録するなど、走攻守揃った選手。

カルロス・ゴンザレス

.295 25本 100打点 2盗塁 OPS.855
通算
.291 1152安打 201本 114盗塁 OPS.868 
コロラド・ロッキーズ
外野手(主に右翼手)/左投左打
2013年WBC
かつてはメジャーを代表する5ツールプレイヤーであった。
故障が多かったが、ここ2年は150試合以上に出場している。

DH

 ビクター・マルティネス

.289 27本 86打点 OPS.827

通算

.301 1936安打 227本 1077打点 OPS.833

デトロイト・タイガース

DH・一塁手/右投両打

2006年WBC

バットコントロールがよく3割前後の打率を残し、三振が少ないベテランスイッチヒッター

長打力もあり20本程度のホームランを放つ。

予想オーダー

1(中)エンダー・インシアーテ

2(左)オデュベル・ヘレーラ

3(二)ホセ・アルテューベ

4(一)ミゲル・カブレラ

5(右)カルロス・ゴンザレス

6(DH)ビクター・マルティネス

7(三)マーティン・プラド

8(捕)サルバドール・ペレス

9(遊)フレディ・ギャルビス

戦力分析

投手陣

他の優勝候補国と比べると、投手力は物足りない印象。リリーフ陣はロンドンやロドリゲスなどの実績のある投手がおり、フェルナンデスをはじめとする先発陣が如何に試合を作れるかが勝敗のカギを握る。

野手陣

カブレラやアルテューベなどメジャーを代表する選手が揃い、出場国の中でもトップクラスの打線である。

守備面では外野手が3人しかおらず、万が一の場合に不安がある。

総合評価

ベネズエラは一次リーグから混戦を強いられるのではないかと予想される。

投手、野手共にメジャーリーガーをそろえたメキシコ、前回大会準優勝のプエルトリコが同組と1次ラウンドを突破するのも確実とは言えない状況。

2次ラウンド進出後も、優勝候補国のアメリカやドミニカと比べると投手力が落ちるため、優勝は難しい。