【WBC2017】ドミニカ代表の出場選手を紹介する。

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3月に行われるWBCワールド・ベースボール・クラシック)。

ここでは出場選手の昨シーズンの成績、特徴などをまとめています。

今回は、前回大会で全勝で優勝を果たしたドミニカです。

 

WBCでの戦績

 

2006年:ベスト4

2009年:一時ラウンド敗退

2013年:優勝

出場選手紹介

 

 各選手の紹介は次の通りです。
・選手名
・成績(2016年/通算)
・所属
・ポジション
・主要国際大会出場歴
・特徴

先発

 

ジョニー・クエト

32登板 18勝5敗 防御率2.79 219.2回 198三振 WHIP1.09

通算

258登板 114勝75敗 防御率3.23 WHIP1.17

サンフランシスコ・ジャイアンツ

先発/右投右打

2009年WBC

メジャーを代表する先発投手の一人。トルネード気味のフォームから150km/h前後の速球にスライダー・チェンジアップ・カッターを投じる。

フォームでも相手打者のタイミングを外すのが上手く、投球動作に入って中々投げないかと思えば、突然クイックで投げることもある。

また完投能力も非常に高く、昨シーズンはリーグ最多の5完投している。

父親の看病のためドミニカにとどまっていたこともあり調整が遅れているため、1次ラウンドは不参加が決定した。2次ラウンド以降の参加については「多分ね」とのこと。

【MLB】J.クエトがジャイアンツに合流、WBCについては「多分…」 (ISM) - Yahoo!ニュース

 

カルロス・マルティネス

31登板 16勝9敗 防御率3.04 195回 174三振 WHIP1.22

通算

140登板 34勝21敗2S 防御率3.32 WHIP1.29

セントルイスカーディナルス

先発/右投右打

メジャー4年目の若手投手。

160㎞を超えることもある速球とそれに近い球速のキレのあるシンカー、加えてスライダーとチェンジアップを投げる。

昨シーズンは14勝、防御率3.01、今シーズンは16勝で防御率3.04と安定した成績を残している。

 

エディソン・ボルケス

34登板 10勝11敗 防御率5.37 189.1回 139三振 WHIP1.55

通算

259登板 89勝79敗 防御率4.44 WHIP1.45

カンザスシティ・ロイヤルズ

先発/右投右打

2009年、2013年WBC

4年連続2桁勝利、またケガが少ない投手で2012年以降は毎年32試合以上に登板。

ここ2シーズンは防御率3点台と安定していたが、昨シーズンは不安定な投球であった。

150km/h以上でる高速シンカーを中心に、ナックルカーブ・チェンジアップ・フォーシームを投じる。

 

ウィリー・ぺラルタ

23登板 7勝11敗 防御率4.86 127.1回 93三振 WHIP1.53

通算

113登板 42勝48敗 防御率4.18 WHIP1.42

ミルウォーキー・ブルワーズ

先発/右投右打

160km/hに迫ることもある速球にスライダーがコンビネーション。チェンジアップも投じる。

 

デリン・ベタンセス

73登板 3勝6敗12S 防御率3.08 73回 126三振 WHIP1.22

通算

225登板 14勝10敗22S 防御率2.16 WHIP1.00

ニューヨーク・ヤンキース

リリーフ/右投右打

203cmの長身から投げ込む最速160km/hの速球と大きく曲がるスラーブを投げ、驚異的な奪三振率を叩き出す投手。

ここ3年の奪三振数は、217試合247イニングを投げ、387奪三振と驚異的な数字を誇る。

 

ハンセル・ロブレス

68登板 6勝4敗1S 防御率3.48 77.2回 85三振 WHIP1.35

通算

125登板 10勝7敗1S 防御率3.55 WHIP1.22

ニューヨーク・メッツ

リリーフ/右投右打

2015年にデビューした投手で2年連続イニング以上の三振を奪っている。

最速160km/hを記録する速球にスライダー・チェンジアップを投じる。

 

ヘクター・ネリス

79登板 4勝4敗2S 防御率2.58 80.1回 102三振 WHIP1.11

通算

112登板 7勝6敗2S 防御率2.96 WHIP1.13

フィラデルフィア・フィリーズ

リリーフ/右投右打

昨シーズンはじめてシーズン通してリリーフとしてフル回転した。

150km/hを超す速球と140km/h前後のフォークが投球の中心。

 

エニ―・ロメロ

52登板 2勝0敗1S 防御率5.91 45.2回 50三振 WHIP1.53

通算

76登板 2勝2敗1S 防御率5.27 WHIP1.58

ワシントン・ナショナルズ

リリーフ/左投左打

最速160km/hのフォーシームにカッターとスライダーの横の変化で勝負する。

コントロールが悪く、安定感には欠ける。

 

ジャンボ・ディアス

45登板 1勝1敗 防御率3.14 43回 37三振 WHIP 1.28

通算

142登板 3勝3敗1S 防御率3.65 WHIP1.26

シンシナティ・レッズ

リリーフ/右投右打

150km/h中盤の速球にスライダーとチェンジアップを投じる。

 

サム・デデューノ

(1A)10登板 3勝1敗 防御率1.50 18回 23三振 WHIP0.61

通算(MLB

83登板 16勝20敗1S 防御率4.38 WHIP1.45

FA

リリーフ先発/右投右打

一昨年までメジャーでも投げていた投手。昨シーズンはマイナーで登板した。

カーブとカッターがメインで他にチェンジアップ、140km/h前後のフォーシームを投げる。

 

ジェウリス・ファミリア

78登板 3勝4敗51S 防御率2.55 77.2回 84三振 WHIP1.21

通算

247登板 7勝11敗100S 防御率2.46 WHIP1.18

ニューヨーク・メッツ

クローザー/右投右打 昨シーズンの最多セーブ。3年連続76試合以上登板、2年で合計94セーブをあげている。

平均150km/h中盤、最速100マイル(約161㎞/h)を記録するシンカーを中心にゴロを打たせる投球スタイルであるが、決め球のスライダーや速球などもあり奪三振率も高い。

今大会では彼がクローザーを務めると思われる。

 

アレックス・コロメ

57登板 2勝4敗37S 防御率1.91 56.2回 71三振 WHIP1.02

通算

108登板 13勝10敗37S 防御率3.10 WHIP1.23

タンパベイ・レイズ

クローザー/右投右打

昨シーズンからクローザーを任され、これまでより奪三振率が多く上がるなど見事な投球を見せた。

150km/h前後の速球とスライダーが中心。他にチェンジアップ・カーブを投げる。

 

サンティアゴ・カシーヤ

62登板 2勝5敗31S 防御率3.57 58回 65三振 WHIP1.19

通算

566登板 38勝26敗127S 防御率3.19 WHIP1.28

オークランド・アスレチックス

クローザー/右投右打

2013年WBC

メジャーデビュー以降すべてリリーフで投げている36歳のベテラン投手。

150km/h前後の速球にナックルカーブとスライダーが中心。

 

フェルナンド・ロドニー

67登板 2勝4敗25S 防御率3.44 62.2回 74三振 WHIP1.39

通算

767登板 39勝59敗261S 防御率3.69 WHIP1.36

アリゾナダイヤモンドバックス

クローザー/右投右打

2006年、2013年WBC

39歳の大ベテランで、試合を締めたときの弓を引くようなポーズでおなじみ。前大会ではクローザーを務め、優勝した際もマウンドにいた。

150km/h中盤の速球とチェンジアップのコンビネーション。

 

野手

 

ウェリントン・カスティー

.264 14本 68打点 OPS.745

通算

.255 438安打 60本 230打点 OPS.734

ボルティモア・オリオールズ

捕手/右投左打

強肩を生かし、昨シーズンの盗塁阻止率は38%と高水準であった。

 

アルベルト・ロサリオ

.184 0本 2打点 OPS.462

セントルイスカーディナルス

捕手/右投右打

昨シーズンメジャーデビューした選手。

 

ハンリー・ラミレス 出場辞退

.286 30本 111打点 6盗塁 OPS.866

通算

.295 1660安打 240本 818打点 OPS.861

ボストン・レッドソックス

一塁手/右投右打

2009年、2013年WBC

走攻守揃った選手で首位打者を獲得したこともある強打者。

近年は少ないが以前は盗塁も多く、通算276盗塁を記録している。

右肩を痛めているため、出場辞退となった。

 

カルロス・サンタナ

.259 34本 87打点 5盗塁 OPS.865

通算

.247 847安打 151本 508打点 OPS.809

クリーブランド・インディアンズ

一塁手・DH/右投両打

2013年WBC

昨シーズンはキャリアハイのホームランを記録するなど活躍した。

選球眼が非常に良い選手で、通算の出塁率は.365と打率に比べて一分以上高い。

以前はキャッチャーであったが、2014年を最後にプレーしていない。

 

ロビンソン・カノー

.298 39本 103打点 OPS.882

通算

.307 2210安打 278本 1086打点 OPS.853

シアトル・マリナーズ

二塁手/右投左打

2009年、2013年WBC

広角に打てるバットコントロールとパワーを併せ持つ強打者。

昨シーズンはキャリアハイのホームランを記録した。

2007以降、毎年156試合以上(MLBは年間162試合)に出場しており、故障に強い。

 

エイドリアン・ベルトレ

.300 32本 104打点 OPS.879

通算

.286 2942安打 445本 1571打点 OPS.818

テキサス・レンジャース

三塁手/右投右打

2006年WBC

現役メジャーリーガー屈指の実績を誇るベテラン。

今年で37歳であるが、3年ぶりに30本塁打し3割30本100打点を達成した不惑の大砲

時折みせる低めの変化球を膝をついて打つ打撃スタイルでも知られる。

守備の名手でもあり、肩の強さを生かした三塁の守備にも注目。

現在左ふくらはぎを痛めているため、WBCの参加の可否は直前まで判断するとのこと。

【MLB】A.ベルトレが実戦参加、WBC出場の可能性も (ISM) - Yahoo!ニュース

 

マニー・マチャド

.294 37本 96打点 OPS.876

通算

.284 699安打 105本 311打点 OPS.811

ボルティモア・オリオールズ

三塁手・遊撃手/右投右打

24歳と若い選手でここ2年続けて30HR以上と長打力を発揮している。

守備面での評価も非常に高く、ゴールデングラブ賞を2回受賞している。

 

ジーン・セグーラ

.319 20本 64打点 33盗塁 OPS.867

通算

.280 685安打 43本 129盗塁 OPS.716

シアトル・マリナーズ

遊撃手/右投右打

俊足の選手でこれまで打撃成績は物足りなかった。

しかし昨シーズンは、メジャー史上14人目の20本塁打&30盗塁&200安打を達成するなどキャリアハイのシーズンを過ごした。

 

ジョナサン・ピラー

.285 19本 63打点 62盗塁 OPS.826

通算

.261 307安打 29本 104盗塁 OPS.741

ミルウォーキー・ブルワーズ

遊撃手・三塁手二塁手/右投両打

昨シーズン大ブレイクした選手でこれまでのキャリアハイを大きく更新した(本塁打7本→19、盗塁18→62)と同時に盗塁王を獲得した。

 

ホセ・レイエス

.267 8本 24打点 8盗塁 OPS.769

通算

.289 1972安打 126本 645打点 OPS.769

ニューヨーク・メッツ

遊撃手・三塁手/右投両打

2013年WBC

長年メッツで1番を打っていた打者。今シーズンチームに復帰した。

故障もあり、試合数は60試合にとどまった。

通算488盗塁と非常に俊足な選手であったが、年齢に伴い減少している。 

 

ホセ・バティスタ

.234 22本 69打点 2盗塁 OPS.817

通算

.255 1311安打 308本 862打点 OPS.861

トロント・ブルージェイズ

外野手(右翼手)/右投右打

本塁打王を二度獲得している強打者。昨シーズンはこれまでと比べると物足りなかったが、それでも持ち前の選球眼で出塁率は.366を記録した。

 

スターリン・マルテ

.311 9本 46打点 47盗塁 OPS.818 

通算

.289 648安打 58本 235打点 OPS.792

ピッツバーグ・パイレーツ

外野手(中堅手)/右投右打

4年連続30盗塁以上と俊足。

打撃面でも4年連続.280以上のアベレージを残し、今シーズンは初めて3割に到達した。

ゴールドグラブ賞をを2年連続で受賞しており、守備での貢献も高い。

 

ネルソン・クルーズ

.287 43本 105打点 OPS.915

通算

.275 1287安打 284本 795打点 OPS.853

シアトル・マリナーズ

外野手(右翼手).右投右打

2009年、2013年WBC

ここ3シーズンは40HR以上をマークしている右の長距離砲。

逆方向への長打も多い。

 

グレゴリー・ポランコ

.258 22本 86打点 17盗塁 OPS.786

通算

.253 353安打 38本 171打点 OPS.723

ピッツバーグ・パイレーツ

外野手(主に右翼手)/左投左打

メジャー3年目の若手外野手。

昨シーズンは長打力が向上し、一昨年の9本から22本とした。

 

メル・ロハスJr.

(3A/2A).253 12本 46打点 12盗塁 OPS.755

アトランタ・ブレーブス

外野手

 

監督

 

トニー・ペーニャ

ヤンキースのコーチを務める。

前回大会も指揮し、見事優勝に導いている。

 

予想オーダー

 

1(中)スターリン・マルテ

2(遊)ジーン・セグーラ

3(二)ロビンソン・カノー

4(DH)ネルソン・クルーズ

5(三)マニー・マチャド

5(一)カルロス・サンタナ

6(右)ホセ・バティスタ

8(捕)ウェリントン・カスティー

9(左)グレゴリー・ポランコ

 

戦力分析

 

投手陣

素晴らしい投手陣が揃い、特にリリーフは出場国屈指である。

先発はクエト・マルティネスの2枚看板に、リリーフは各チームを代表するセットアッパー、クローザーが出そろった。

勝ちパターンに持ち込めば、逆転される展開が想像できないほどである。

 

野手陣

1番から9番までメジャーのスター選手が揃い、オールスターチームと比較しても見劣りしないほどのラインナップとなっている。

30発以上の選手が5人おり、非常に強力な打線である。

守備面もセンターラインを中心に守備の良い選手が揃っており、攻守ともに隙がない。

 

総合評価

前回大会と同等かそれ以上の攻守ともに隙の無いチームとなった。

監督は前回大会もチームを優勝に導いたペーニャ氏であり、今回もチームを上手くまとめてくるだろう。

アメリカと並ぶ優勝候補の大本命だ。